Book Design
残務童女 石牟礼道子 著者の三回忌に合わせて刊行した書籍。集められた寄稿文を読んでいるとご本人の様々な表情を持った生前の姿、存在の大きさが見えてきます。残夢童女という言葉は干上がったダム底で石牟さんが見つけた墓に刻まれていた言葉と聞いています。この『残夢童女』という言葉をタイトルに選ばれた渡辺さんの気持ちも大切にしつつ、新しい読者に向けても、あまり悲しみに引きずられないようなデザインを目指しました。 第42回熊日出版文化賞受賞 — Publisher:平凡社 Book Design:小川順子